伝泊古民家「リリーの家」｜寅さんも訪れた加計呂麻島にある古民家宿

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奄美群島を拠点とする「伝泊」は、「伝統的・伝説的な建築と集落と文化」を後世に伝えるため、一棟貸しタイプの古民家宿「伝泊古民家」を展開しています。

奄美、加計呂麻島、徳之島に合計15施設あり（2021年7月現在）、いずれの古民家も奄美の伝統的な建築技法を受け継ぎながら、旅行者が快適に過ごしやすいようリノベーションされています。

そのなかでも今回ご紹介するのは加計呂麻島にある「リリーの家」。この記事では、お部屋やロケーションなど「リリーの家」の特徴をわかりやすくまとめていますので、ぜひご覧ください。

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海峡の風景が美しい「加計呂麻島」

鹿児島県奄美大島の南西にある「加計呂麻島」。奄美大島の古仁屋港から定期船が出ており、船を使って20分ほどでアクセスできます。奄美大島本島との間の「大島海峡」は、リアス式海岸の美しい景色が広がり、古くは真珠や魚の養殖場として利用されていました。

また、加計呂麻島は島全体が奄美群島国立公園に指定されており、手つかずの自然が残る島。人口は約1400人。スーパーやコンビニエンスストアなど存在せず、それゆえ素朴な風景が魅力です。

島の東部「諸鈍（しょどん）地区」では、平家伝承の民俗芸能「諸鈍芝居（しょどんしばや）」が継承されることで知られています。諸鈍芝居は、踊り、狂言、人形芝居の3部から成り立ち、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

伝泊古民家「リリーの家」があるのも諸鈍地区。山田洋次監督の寅さんシリーズ最後の作品『男はつらいよ　寅次郎紅の花』で、マドンナであるリリーさんの家としてロケに使われた場所です。

訪れる人から住民にまで「リリーの家」として広く親しまれていたスポットでしたが、老朽化により一時は屋内に立ち入ることができませんでした。そこを伝泊が建物全体をリノベーションし、リリーの家を宿泊施設として新たに生まれ変わらせました。

リリーの家は、フェリーが発着する「生間港」から車で5分のところにあり、周辺には公園、レストランやカフェなどが立地。お宿の目の前には「諸鈍長浜」というビーチが広がります。

伝説的なストーリーのある建物は、古き良き雰囲気を残しつつ、きれいにリノベーションされています。そのおかげで外観・内観ともに、温かみがあり、心やすらぐなつかしい雰囲気を醸し出しています。

浴室は敷地内の別棟にあり、そこには昔ながらの五右衛門風呂を用意。もちろんそこも現代風にリノベーションされており、木の香り豊かな空間が広がります。

海岸沿いに並ぶ「諸鈍デイゴ並木」は加計呂麻を象徴する観光スポットのひとつ。もともと沖縄との交易で航海の目印に植栽されたといわれ、5月〜6月にかけて開花します。毎年咲き方や時期が異なり、開花する期間は1週間と短いため、見ることができた人はとても幸運です。

そのほかにも、加計呂麻島ならではのお土産やグルメが楽しめる「加計呂麻島展示・体験交流館（かけろま館）」、弾薬庫や金子手崎防備衛所などの戦争遺跡が残る「安脚場戦跡公園」など、お宿の周辺には様々な観光スポットが点在しています。

宿の前の通りはデイゴ並木になっており、５〜６月にはデイゴの花が通り一面を赤く染めてみせます。寅さんの世界にタイムスリップしたような、のんびりとした懐かしい空気感に浸ってください。

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海までの距離	諸鈍長浜まで徒歩5分
住所	鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍金久原394
TEL	0997-63-1910（午前9時〜午後6時）
アクセス	生間港より車で5分（奄美空港から古仁屋港まで車で約2時間、古仁屋港から加計呂麻島の生間港まではフェリーで約20分）
駐車場	あり
チェックイン	15:00〜19:00
チェックアウト	10:00
部屋数	1室
公式HP	https://den-paku.com/